「Life = Risk」
第4章
64話
ー空港ー
「西門さん渋滞みたいで遅れるって。花沢さんはもう着くんじゃない?」
優紀に言われて類が出て来るであろう出口を見つめた。
会いたいというはやる気持ちを抑えながら。
「牧野」
突然声をかけられ振り向くと相田がそこにいた。
「え?あい・・だくん?」
「牧野、まだ分からないの?」
「何??」
つくしは相田のただならぬ目つきに背筋が凍った。
「つくし?誰???」
優紀が心配そうにつくしに尋ねるとそれを聞いた相田が答えた。
「牧野の本当の恋人だよ。そうだろ?」
つくしは驚愕して何も言えず、ふと頭を過ぎったのは今までの写真や気味悪い出来事は全てが相田が犯人だと気付いた。
何も言えずただ相田を見つめ、震えるつくしを見て優紀もただならぬ様子を感じて身構えた。
「牧野は酷いよね。俺がずっと見守ってあげてたのに花沢なんて男にうつつ抜かして・・・目を覚ませよ?」
「相田くん・・・どうしたのよ・・・なんで?」
「だってそうだろ!バイト辞めてから道明寺と付き合いだしてそれでも俺はいつか気付くと思ってたのに。
もうダメなんだな・・・いくら俺が想ってもさ・・・通じないんだな。牧野には」
「相田くん・・・っ」
相田が伏し目がちに項垂れる様子につくしはホッとしていた。
何か危害を加えてくる気はないのだと思った。
「牧野!」
緊迫した空気を一瞬で壊してくれたのは会いたくて会いたくてたまらなかった人の声。
「花沢類!」
つくしは相田の目の前から走り出た。
類もつくしの前に相田がいたことに顔を強張らせて駆け出した。
それが相田の壊れた心の何かを更に壊した。
「牧野・・・なんでだよ・・・なんでだよ!!!」
ポケットから光る刃を持ち出したのを見てつくしは目を見張った。
相田は類だけを目で捕らえていた。
その瞬間だった。
パンッ
乾いた音が空港に響いた。
目の前の花沢類が目を見開き何かを叫びながら駆け寄ってくる。
「牧野!!!」
「つ、つくしーーーー!?」
優紀も叫び辺りは騒然とした。
「・・っ・・な・・・に?」
胸に強烈な灼けるような痛みにつくしは顔を歪めその場に崩れ落ちた。
類は銃声の元を確認してSPが駆けよろうとした瞬間・・・
柱の陰にいた梨々香は高笑いしながら、類に叫んだ。
「全てを奪ったあなたにも同じ苦しみをあげるわ。自分のせいで愛する女が死んだことを悔やみながら生きればいいわ!」
梨々香は持っていた拳銃を自らのこめかみに押し当て引き金を引いた。
近くにいた空港のお客たちは突然の出来事に悲鳴と逃げ惑う人々で溢れていた。
類は射抜くような冷たい目で睨みつけていたがすぐにつくしの元へと駆け寄った。
すぐに類が抱き上げ腹部を圧迫した。
「牧野、大丈夫だから。息して。落ち着いて、牧野」
「つくし!?つくし!?」
優紀も手を握ってくれていた。
つくしは何が起こったのか理解出来ず、なのに体は言うことをきかなくて・・・
類も優紀の顔が泣き出しそうで、つくしはそのことが心配になった。
「大丈夫だから・・・2人ともそん・・・な顔しないで?」
つくしが笑顔でそう話していると相田の叫び声が聞こえた。
「牧野から離れろー!」
「きゃー!」
優紀は突き飛ばされつくしの側に倒れ込んだ。
つくしは周りが大変なことになってるのに頭が回らない自分が急に怖くなった。
自分は一体どうなっているのか・・・突き飛ばされた優紀は大丈夫なのか・・・
「類様!!!!!」
「花沢さん!!!」
SPが相田に馬乗りになり捕らえていたが
つくしはぼんやりした視界で目の前に膝から崩れ落ちる類の姿を見た。
「っつ・・・う」
ナイフで刺されたようで腹部から流れ出る血がみるみる間に類の白い服を赤く染め、足元に血だまりが広がっていった。
る・・・・い・・・・・・。
そんな・・・だ・・め、だ・・・め・・・
つくしは類に手を伸ばしかけて意識を失った。
「・・・っ」
「つくし!!!花沢さん!!!」
腹部を抑えながらつくしの元へ這うようにして近づいた類もその場で意識を失った。
つくしを狙った梨々香は闇のルートで手に入れた拳銃でつくしの胸部を撃ち抜いた。
そして相田は目障りだと思っていた類をナイフで刺したのだ。
「類!?牧野!!」
警察や救急隊員に運ばれていく2人を見た総二郎は青ざめて騒然とする現場に血だらけで佇む優紀を見つけて心臓が止まりそうだった。
「優紀!!!?」
「・・・つくしが・・・花沢さんが・・・血が・・・いっぱいで」
ガクガク震えて焦点の合わないといった様子で優紀は恐怖で震えが止まらなかった。
「大丈夫なのか!?怪我は?ってか、類と牧野はどうしたんだ!?」
優紀の体に傷がないことを確認してひとまずホッとして、類とつくしの様子を尋ねた。
「つくしが・・・つくしが撃たれて、花沢さんが刺されて・・・2人とも大量出血で・・・死なないよね!?」
優紀が総二郎の腕を強く掴んで泣きながら叫んだ。
状況が飲み込めず総二郎もゴクリと唾を飲み込んだ。
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「西門さん渋滞みたいで遅れるって。花沢さんはもう着くんじゃない?」
優紀に言われて類が出て来るであろう出口を見つめた。
会いたいというはやる気持ちを抑えながら。
「牧野」
突然声をかけられ振り向くと相田がそこにいた。
「え?あい・・だくん?」
「牧野、まだ分からないの?」
「何??」
つくしは相田のただならぬ目つきに背筋が凍った。
「つくし?誰???」
優紀が心配そうにつくしに尋ねるとそれを聞いた相田が答えた。
「牧野の本当の恋人だよ。そうだろ?」
つくしは驚愕して何も言えず、ふと頭を過ぎったのは今までの写真や気味悪い出来事は全てが相田が犯人だと気付いた。
何も言えずただ相田を見つめ、震えるつくしを見て優紀もただならぬ様子を感じて身構えた。
「牧野は酷いよね。俺がずっと見守ってあげてたのに花沢なんて男にうつつ抜かして・・・目を覚ませよ?」
「相田くん・・・どうしたのよ・・・なんで?」
「だってそうだろ!バイト辞めてから道明寺と付き合いだしてそれでも俺はいつか気付くと思ってたのに。
もうダメなんだな・・・いくら俺が想ってもさ・・・通じないんだな。牧野には」
「相田くん・・・っ」
相田が伏し目がちに項垂れる様子につくしはホッとしていた。
何か危害を加えてくる気はないのだと思った。
「牧野!」
緊迫した空気を一瞬で壊してくれたのは会いたくて会いたくてたまらなかった人の声。
「花沢類!」
つくしは相田の目の前から走り出た。
類もつくしの前に相田がいたことに顔を強張らせて駆け出した。
それが相田の壊れた心の何かを更に壊した。
「牧野・・・なんでだよ・・・なんでだよ!!!」
ポケットから光る刃を持ち出したのを見てつくしは目を見張った。
相田は類だけを目で捕らえていた。
その瞬間だった。
パンッ
乾いた音が空港に響いた。
目の前の花沢類が目を見開き何かを叫びながら駆け寄ってくる。
「牧野!!!」
「つ、つくしーーーー!?」
優紀も叫び辺りは騒然とした。
「・・っ・・な・・・に?」
胸に強烈な灼けるような痛みにつくしは顔を歪めその場に崩れ落ちた。
類は銃声の元を確認してSPが駆けよろうとした瞬間・・・
柱の陰にいた梨々香は高笑いしながら、類に叫んだ。
「全てを奪ったあなたにも同じ苦しみをあげるわ。自分のせいで愛する女が死んだことを悔やみながら生きればいいわ!」
梨々香は持っていた拳銃を自らのこめかみに押し当て引き金を引いた。
近くにいた空港のお客たちは突然の出来事に悲鳴と逃げ惑う人々で溢れていた。
類は射抜くような冷たい目で睨みつけていたがすぐにつくしの元へと駆け寄った。
すぐに類が抱き上げ腹部を圧迫した。
「牧野、大丈夫だから。息して。落ち着いて、牧野」
「つくし!?つくし!?」
優紀も手を握ってくれていた。
つくしは何が起こったのか理解出来ず、なのに体は言うことをきかなくて・・・
類も優紀の顔が泣き出しそうで、つくしはそのことが心配になった。
「大丈夫だから・・・2人ともそん・・・な顔しないで?」
つくしが笑顔でそう話していると相田の叫び声が聞こえた。
「牧野から離れろー!」
「きゃー!」
優紀は突き飛ばされつくしの側に倒れ込んだ。
つくしは周りが大変なことになってるのに頭が回らない自分が急に怖くなった。
自分は一体どうなっているのか・・・突き飛ばされた優紀は大丈夫なのか・・・
「類様!!!!!」
「花沢さん!!!」
SPが相田に馬乗りになり捕らえていたが
つくしはぼんやりした視界で目の前に膝から崩れ落ちる類の姿を見た。
「っつ・・・う」
ナイフで刺されたようで腹部から流れ出る血がみるみる間に類の白い服を赤く染め、足元に血だまりが広がっていった。
る・・・・い・・・・・・。
そんな・・・だ・・め、だ・・・め・・・
つくしは類に手を伸ばしかけて意識を失った。
「・・・っ」
「つくし!!!花沢さん!!!」
腹部を抑えながらつくしの元へ這うようにして近づいた類もその場で意識を失った。
つくしを狙った梨々香は闇のルートで手に入れた拳銃でつくしの胸部を撃ち抜いた。
そして相田は目障りだと思っていた類をナイフで刺したのだ。
「類!?牧野!!」
警察や救急隊員に運ばれていく2人を見た総二郎は青ざめて騒然とする現場に血だらけで佇む優紀を見つけて心臓が止まりそうだった。
「優紀!!!?」
「・・・つくしが・・・花沢さんが・・・血が・・・いっぱいで」
ガクガク震えて焦点の合わないといった様子で優紀は恐怖で震えが止まらなかった。
「大丈夫なのか!?怪我は?ってか、類と牧野はどうしたんだ!?」
優紀の体に傷がないことを確認してひとまずホッとして、類とつくしの様子を尋ねた。
「つくしが・・・つくしが撃たれて、花沢さんが刺されて・・・2人とも大量出血で・・・死なないよね!?」
優紀が総二郎の腕を強く掴んで泣きながら叫んだ。
状況が飲み込めず総二郎もゴクリと唾を飲み込んだ。
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Re: NoTitle
みわちゃん様
クリスマス時期と被ってしまって
このまま泣く泣くの展開は可哀想だし
2016年、素敵に終わらせたいと思います♪
さて、どんなHappyな展開にしようかな(*^ω^*)
いつもコメントありがとうございます!
クリスマス時期と被ってしまって
このまま泣く泣くの展開は可哀想だし
2016年、素敵に終わらせたいと思います♪
さて、どんなHappyな展開にしようかな(*^ω^*)
いつもコメントありがとうございます!
- #922 MIYABI
- URL
- 2016.12/27 14:50
- ▲EntryTop
Re: タイトルなし
Kyoro様
書き手として嬉しすぎるお言葉!!!
ありがとうございます(*^ω^*)
MIYABIワールド炸裂しすぎましたか(笑)
今年ももうすぐ終わりますし、Happyに終わらせて
涙な物語はまた2017年の新作で書きましょうかね(笑)
いつもありがとうございます♪
書き手として嬉しすぎるお言葉!!!
ありがとうございます(*^ω^*)
MIYABIワールド炸裂しすぎましたか(笑)
今年ももうすぐ終わりますし、Happyに終わらせて
涙な物語はまた2017年の新作で書きましょうかね(笑)
いつもありがとうございます♪
- #923 MIYABI
- URL
- 2016.12/27 14:53
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